夜の博物館

木製の頭蓋骨

夜の博物館には
静かで冷え冷えとしたような
特別な空気が流れている。


夥しい数の剥製や骨格標本
化石、無機質な分子模型。


皆ひっそりと息を殺して
静けさを保とうとするかのような、
それでいて目を離した隙に
そーっと動き出しそうな。


そんな静かな緊張感があって、
僕にはそれが心地良い。



もし何処かに深夜営業の博物館でもあったら、
きっと通い詰めるのに。