時々、チェブラーシカのDVDを引っ張り出してきて、観る。


チェブラーシカと怪盗おばあさん」というエピソードの中に、
チェブラーシカを連れて旅行に出掛けたワニのゲーナが、
切符を盗まれて列車から放り出され、
両手に重い荷物を持って
とぼとぼと線路の上を歩いて帰路につくシーンがある。


チェブラーシカが言う。
「ゲーナ、荷物を運ぶの、大変?」
疲れ切ったゲーナが
「何と言うか、ああ、チェブラーシカ、とても大変だよ」
そう答えると、チェブラーシカが無邪気に言う。
「じゃあぼくが荷物を運ぶから、ゲーナはぼくを持って」


重い荷物を両手に抱え、その上今度はチェブラーシカを抱いて
ゲーナは後ろ手に一つ一つ自分の荷物を捨てながら歩いて行く。




どんな気持ちかな、といつも考えてしまう。
僕がゲーナならどうするかな、と。
















食べてしまいたいくらい 可愛いチェブラーシカ




いつかゲーナは、泣きながら
チェブラーシカをバリバリと食べてしまう。



だってゲーナはワニなんだから。


チェブラーシカ [DVD]

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