何処かの遊園地らしき場所。
恐いと評判のアトラクションに一人で入って行く。
それは映画、「エイリアン」をテーマにした
お化け屋敷の様なものであるらしい。


入り口は重々しい鉄の扉で閉ざされている。
扉を開くためには、エイリアンの内臓を模った、
シリコン製の造形物の穴の中にある
スイッチを押さなければならない。


穴は深く、袖を捲って肘まで差し入れなければ
スイッチに指が届かない仕組みになっている。
穴の周りには粘液状のジェルが付着しており、
非常に気味が悪かったが、
我慢して手探りでスイッチを探していた。


するとそこへ遊園地の職員らしき男がやって来て、
もう閉館の時間なので退出して欲しいと言う。
ここまで来て中を観ずに追い出されるのは悔しかったので
笑顔で思い切り慇懃な口調で交渉を始める。
その間も腕は穴の中に差し入れたまま。


何とか交渉に成功し、スイッチを探し当て
扉が勢いよく開いたところで目が覚めた。
夢の中とは言え口惜しい。


勢いよく開いた扉からは
青くて薄暗いライティングとスモークが洩れてきていた。
中にはいったい何があったのだろう。
気になる気になる気になる。