テレビで「着信アリ」をやっていたので観た。
素直に怖がれないけれどそれなりに楽しむ。


映画の内容よりも、
劇中重要な意味を持つ小道具として使われていた
気管支拡張剤の「シュッ!」という音から
個人的に思い出される事が沢山あって
そちらに気が散って複雑な気持ちになった。


音や匂いから記憶が呼び覚まされる事はよくあるが、
それがあまり好ましい類の記憶でない場合であるほど、
はっきりと生々しく思い出されるような気がする。


いつまでも憶えていたい記憶は
どんどん薄れてしまうというのに
あまり憶えていたくない事ばかりが
いつまで経っても鮮明だというのは
何とも不便で切ないものだ。








待ち人からの着信はナシ。