先日 加門七海さんの最新刊がもう古書店に並んでいたので、
随分早いなあと中も確認せずにレジへ持って行った。

203号室 (光文社文庫)

203号室 (光文社文庫)




帰ってから本を開いてみたら、
不自然に隙間が出来ているページがある。
捲ってみようとしたら何か黒い物が見える。




…束にして丸められた長い黒髪が、何本も同じページに挟んであった。
抜けて落ちたのではない、引抜かれた髪が栞の様に挟んであったのだ。
ぞっとしてすぐ屑篭の上で乱暴に本を叩いて髪を振り払った。





後になって、一体どのページに挟んであったのかが気になり出した。
何か意味があったのだろうか。


本が本だけに読むのが怖くなった。